ARCHIVES-2020

表現の場

毎日作品を作りましょう。
手と頭をフル回転させて。
五感を研ぎ澄まし、そして、あなただけが持ち得る第六感も駆使して。

 

自分の手から産み落とされるものには、自分自身の気持ちがよく表れます。
それは“今” に対する表れであり、また“過去” や“未来” とも密接に接続しています。

 

本年は、一つのテーマを設定しての授業は行いません。
こういった状況において、今、あなたの手から産み落とされるもの、言葉になる以前のカケラを、じっくりと見つめましょう。
そこには“あなた自身も気づいていなかったかもしれないあなた” が映し出せれます。
“何かを問う” ているのかもしれないし、“何かに応えている” のかもしれません。

 

そして、産み落とされたカケラを自分自身はもちろん、学生同士・教授・講師の皆で共有し、刺激しあい、さらに育てていきましょう。一つの大きなテーマに添うのではなく、各々のテーマをみつめ、それに沿った、表現をしていきましょう。

 

この授業では、何か特定の技を磨くのではなく、まずは原点である自分に立ち返ること。そしてあなたにしか産み出せないものを育み自立させていく場です。
美術・建築・デザイン・etc… 既存のジャンルや垣根にとらわれることなく、あなた自身の表現を見つめ直し、育み、そして拡張させましょう。

進め方

「 産み出す(1 日1作品制作)」
13 日間連続して毎日作品を一点ずつ制作します。但し、各作品は素材や形態・形式において連続性を持たないもの。
手を動かし、そこから何が産み出されるのか。

「 育む」
この期間も授業以外の時間では、毎日手を動かした実験を繰り返しましょう。1 日1作品制作で産み出された作品
群を起点にしながら、各人の指向性・想像性・創造性を一緒にあらいだし、それをさらに拡張していきましょう。
毎週、それぞれに合わせた事例紹介や様々なディスカッションを行い、そこから次の一週間でさらなる実験を繰り
返しましょう。

「 自立させる」
改めて、1/1 の一つの作品制作を行います。この1/1 という設定は“何かに対しての準備的なものではなく、それ
自体が完成品である” ということです。大きいサイズでなくてはならないということではありません。
例えば“模型” というものは、何か対象となる別の完成品があることが前提のものです。
この授業での最終成果品はそういうものではなく、仮に模型的サイズのものであっても、それ自体で自立した完成
品である必要があります。

青山 優衣|AOYAMA Yui

金丸 茜|KANEMARU Akane

北村 優介|KITAMURA Yusuke

小澤 奈波|OZAWA Nanami

熊谷 陸|KUMAGAI Riku

宮内 ナナミ|MIYAUCHI Nanami

柚木 海音|YUNOKI Kanon

海老原 美那|EBIHARA Mina

加藤 麻那|KATOU Maya

山岸 尚史|YAMAGISHI Naofumi