学部4年
安達 淳|ADACHI Atsushi
trace
-----H3600×W9000×D10000(mm)
木材、漆喰、その他-----
ある一日の陰影の動きを視覚化した作品 この工房に本来存在していた影は形を無くし新たな陰影が生まれる 顕在化した無意識の知覚は窓と窓を繋ぎゆがみに変化しあらわれる 私は表象の先の深象の空間のひずみを捉える為に日常をトレースした
大畑 雅義|OOHATA Masayoshi
sink
-----H4000×W3000×D10000(mm)
冷蔵庫、テレビ、洗濯機、タンス、ソファ、机、棚、アンプ、ストーブ、コンポ、本、その他-----
元は倉庫として設計され、現在(2013.1)は研究室として使用されている工房3-101号室の空間全体を200点以上の家具や家電で満たし、それらを両断するように入り口から対辺の開口までにかけてのわずかな「隙間」を制作した。 福島第一原発事故によって、警戒区域・計画的避難区域に指定され、人が自由に立ち入ることのできなくなった土地の総面積は約1096平方キロメートル。これは東京都の面積のおよそ半分に相当する広さである。 モノやエネルギーを大量につくり、消費し、「物質的」なゆたかさを追求してきた私たちは その代償として「空間的」なゆたかさを失い、自分自身の存在を切迫しているように感じられる。 空間とはモノの余白である。 モノではなく、余白をつくろうと思った。
小田 彩佳|ODA Sayaka
あおむく
釣り糸(ナイロン)-----
未来の人々が地球以外の宇宙空間に暮らすようになったとき、住む家はどんなだろう。しなやかな蜘蛛の糸にぶら下がるように家々が並び自由に行き来できる、地震津波台風も怖くない。 無重力空間でも綺麗な巣を紡ぎ出す蜘蛛がしなやかで強力な糸をはいて宇宙生活を自由なものにしてくれる。8号館を持ち上げるこの蜘蛛の巣を仰向けば地面がなくても暮らせる宇宙での暮らしが見えてくる。 私が関心を持つ、美術を高く評価する幼児教育がある。作品は子どもの目にどう映るだろう、たくさんのイマジネーションを働かせ、遊び学びの誘発となることを願って制作した。
加藤 麻由子|KATO Mayuko
倉島 友香|KURASHIMA Yuka
ルーツ
-----H4500×W2500×D10000(mm)
砂、木、布-----
砂のおちる空間 ふだんその上に立っているけどあまり気にとめないものが うえからおちてくる わたしや世界を構築しているみえないものものをおもう
高橋 義明|TAKAHASHI Yoshiaki
場の表出
-----H6106×W5000×D8422(mm)
鉄-----
12号館地下ドライエリアに存在する空間の一部をこの場所から立ちのぼらせる。 視覚化されたねじれた空間と既存の空間とが重なることによってうまれたこの作品は、 人と空間との間に緊張関係を生み、この場所とまっすぐに相対する時間を与えた。
平田 紗彩|HIRATA Saya
持山 春奈|MOCHIYAMA Haruna
be latent...
テグス-----
“潜在する”という言葉は 表面には表れず内にひそんで存在する という意味を持つ。 このテグスのインスタレーションでは 一本0.438ミリのテグスを使った。 テグスの直線が1000本以上集積することにより、空間全体に一つの集合体として存在感を放ちだす。 そして、空間に存在しないはずのテグスの直線までをも私たちに存在しているかのように錯覚させる。