学部4年
揚妻 潤|AGETSUMA jun
Sound Vibration
-----H2400×W2400×D3600(mm)
垂木、ベニヤ板、釣り糸、照明、バスドラムペダル、ピアノ-----
楽器の中の空間と音の視覚化をインスタレーションとして作品に落とし込みました。
井上 莉彩|INOUE Risa
都市を歩く
-----H6000×W6000×D4000(mm)
ゴムシート、蓄光テープ、スピーカー-----
見えると見えないが交差する空間。 都市を歩くことは不自由だ。 障害に行く手を遮られ、まっすぐに歩くことは難しい。 それは目が見える、見えないに関わらず歩く人にとっては共通の認識なのではないだろうか。
勝岡 萌|KATSUOKA Moe
反転
-----H2730×W3000×D5020(mm)
角材、プラスターボード、塗料-----
テーマは「隙間が空間を構成する」 私たちは普段、「隙間」を意識してみることはそう多くはないが、 隙間もある環境をつくる要素の一つであり物体と隙間は表裏一体である。 本来隙間は、物体や周りの環境によって「構成される」ものだが、本作品では隙間自体が空間を構成していく。 物体のボリュームを認識すると、物体同士の「隙間」あるいは空間と物体との「隙間」を認識することで、隙間へと意識が「反転」する。
狩野 涼雅|KANO Ryoga
攻防の興亡
-----H1200×W3150×D3150(mm)
木材、アクリル、スタイロフォーム-----
再開発などにより失われてゆくものと新たにおこるものをタフルという古代のボードゲーム に見立て、失われてゆくものを逃し、いかに都市の中でのバランスをとっていくべきなのかを問いかけた
佐々木 慧|SASAKI Kei
共現
-----H1300×W2000×D5000(mm)
土、鋼板-----
土から鉄へ、鉄から土へ
竹山 遼|TAKEYAMA Ryo
pressure
-----H1200×W600×D700(mm)
発泡ウレタン、ラテックスゴム-----
私たちの時代において、大量生産制は今や欠かせない存在である。我々が使うもの多くが大量に生産され、安価で品質が安定している。しかしその反面、モノの没個性化も招いた。 同じ型枠から作り出されたモノは無機的にデザインされ、人の意図した形に収められる。そして規格から外れた物は粗悪品のレッテルを張られ、捨てられる。 この現状から私は素材に比重を置きながら今あるべきモノの形を考えた。人の意図通りに作られたものは素材の形を一つに制約し、物のあるべき姿の可能性を奪う。 そこで私は一つの型から有機的に変化するモノを提案することにした。 「PRESSURE」は同じ型から生産されながらもひとつ一つに変化ある形になる家具である。型枠にラテックスゴムを使用し、発泡ウレタンを内部に注入することで、一つ一つの形に揺らぎを生む。周囲の気温と湿度の違いによって、同じ型から唯一無二の形が生まれる。周囲の自然現象によって変化していく形は、大量生産によってうまれる画一的な形が支配する世界において、愛嬌があるように映るはずだ。 人が見た目や性格が多様である事が受け入れられるように、一つの規格によってかたちを取捨選択するのではなく、あらゆるかたちを受け入れる社会のありかたを提案する。
星原 達希|HOSHIHARA Tatsuki
+8180-6995-0314
-----H5500×W4000×D3200(mm)
ポリカボード、垂木、結束バンド-----
視覚以外での感覚的空間認知
三角 まどか|MISUMI madoka
発見される隣
-----H4000×W9000×D8000(mm)
ミラー、金属パイプ-----
実存する壁を心理的に柔らかくする。 そのために壁を超えて空間は連続していることを示し、壁の前にいる人に空間の広がりを体験させる。 その手法として、視点をミラーに預けて壁を取り囲む風景を空間内に点在させた。ミラーには自分たちの姿や壁の上空や周りの建物が、普段の見え方とは違う高さで映されている。 この空間にいる人は、ミラーを通して空間に巻き込まれながら壁を越えて風景はつながっている事を知る。そして壁がこちら側の輪郭であるだけでなく、隣との境界であることに気づく。そのような空間体験を通して、人は立ちはだかる壁の存在感が柔らかく変化していくことを感じることができる。
山口 卓巳|YAMAGUCHI Takumi
枯れ木も山の賑わい
-----H3500×W2000×D2000(mm)
廃木材-----
作品との位置関係で関わり方・見え方が変わるインスタレーション作品。 上揃えにした廃木材の集合が作り出す新たな年輪は、時流の中で私たち人間と自然環境との関わり合いの変動を刻む。
渡邉 優奈|WATANABE Yuna
通過点に添う
-----H2500×W4000×D4000(mm)
毛糸、タッカー、テグス、石膏ボード、木材、他-----
私は人と場所とが交差することで生まれる場所性に興味をもち、図面や模型だけでは伝えることができない人や時間の流れを捉えた空間を鑑賞者に体験してもらえるような作品を制作した。 ここでは自分自身にとって身近である武蔵美のキャンパスをリサーチ対象として取り上げ、学科も学年も違う300人の学生へアンケートを行った。調査方法は、武蔵美における1日の行動を場所と滞在時間を記入してもらう形を取っている。 アンケートの結果を元に300人の1日を「場所軸」と「時間軸」を持った六角柱のブースに行動の軌跡として糸を張りめぐらせ、空間に落とし込んだ。また、それぞれの糸は横に張られている時「移動」を表し、縦に張られている時「滞在」を表している。 大学キャンパスという身近な場所の人の動きを可視化することで、空間を体験した鑑賞者が日常の中で場所との関わり方を意識するきっかけになるのではないだろうか。